iPad miniは第5世代で大丈夫

iPad mini(第6世代)をしばらく使ってみた。


iPhone13シリーズと同時に発表、同日に発売されたiPad miniシリーズの2年ぶりの新型。

それだけではなく、あそこまでのフルモデルチェンジはminiシリーズでは第6代にして初めて。

それだけに変わり映えのしなかったiPhoneシリーズより注目を集めた。


8.3インチのフルディスプレイ、ステレオスピーカー、電源ボタンに内蔵されたtouch ID、ライトニングではなくUSB-C、Apple pencil第2代への対応、セルラーモデルは5Gにも対応。

それでいて前シリーズより軽量化。

まさに『ぼくがかんがえた最強のiPad mini』だと思う。

ユーザーが欲しかったものを全部載せした。


発売当日にiPhone13Proと一緒に購入したが、購入後の高揚感はminiの方が圧倒的に高かった。

でも、しばらく使ってみた結論が……

【第5世代で大丈夫】

という、なんとも味気ないものだった。


その理由を書いていきたい。


①8.3インチのフルディスプレイ

Proシリーズ、Air第4世代に続き、ついにminiもフルディスプレイを搭載した。

しかもハードとしては縦幅を小さくし、軽量化も図られている。

ただし、従来の7.9インチと見違えるほどの差は感じられない。

本体を横にした状態で動画を全画面で視聴してみると大きくなったと感じるが、YouTubeなどを通常サイズで見ていると違いはわからないと思う。

ブラウジングにしても、縦幅が少し変わっただけなので視野生は変わらない。

読書してみたが、そもそも電子書籍は縦にも横にも少し余白があるので変化がない。


②USB-C

悪名高いライトニングではなくUSB-Cに対応したのは良い。

ただし、メリットは少ない。

iPadユーザーのほとんどはiPhone所持者だと思う。だから、ライトニングを用済みにはできない。

むしろ、人によってはケーブルが増えてしまう恐れすらある

特にminiは持ち運ぶ人も多いはず。その際にモバイルバッテリーとケーブルをセットにするはずだけど、iPhone用のライトニングと、mini用のUSB-Cの2本が必要になる。

もちろん、USB-Cにすれば外部機器との接続はしやすい。

でも、miniで外部機器に接続するようなことはそんなにあるとは思えない。それはもうiPad Proの領分だ。

これはminiが悪いというか、iPhoneを頑なにUSB-CにしないAppleのせいだけど。



③電源ボタンのtouch ID

これがダメだ。

まず、なぜtouch IDなのかわからない。

コロナ禍とはいえ、iPadは家での利用が多いはず。それなのにFace IDにしないのは利用者の利便性を無視したコスト削減だと思う。

touch IDに喜んでいる方々も多いが……そもそも、miniはずっとtouch IDだ。

ホームボタンがなくなって、それが電源ボタンになっただけ。

なら、それで操作性が上がったかというと、むしろ下がった。間違いなく下がった。

基本的にiPadの電源ボタンなんて触れることは少ない。ケースをつけていれば、それを開閉することでスリープのオンとオフは勝手にできる。

Face IDならスリープがオフになれば、画面を見ただけでロックも解除される。

でも、このminiはtouch IDに触れに行かないといけない。これが手間だ。

しかも、側面まで覆うケースをつけいた場合、この電源ボタンが押しにくくなるので注意した方がいい。

正直同じtouch IDならホームボタンの方が慣れているし、押しやすい。



④5G対応

使わないよね?

そもそもWi-Fiモデルの人が多いですよね?


⑤Apple pencil第2世代への対応……の弊害

第2世代のApple pencilに対応したのはよかったと思う。

というか、第1世代の出来があれだったので……。

でも弊害が発生している。音量ボタンの位置だ。

ボリュームボタンが本体の上部にある。

他のiPadもiPhoneもボリュームボタンは本体の側面にあるが、miniはpencilの充電スペースを確保するため、ボタンを側面につけられなかった。

これが曲者で、使いにくいんです。

本体を縦に持っても、横に持っても、押しづらいんです。縦に持ってる時なんて、指が届かないです。

横に持つとボリュームボタンかtouch IDが下になってしまうので操作性が損なわれます。

このminiのためだけに他のiPadやiPhoneと違った操作に慣れることが必要で、意外と面倒なんです。


と、悪口を書き連ねました。

ただし、メリットも当然あって、このメリットを重視するなら第6世代にすべきです。


①ステレオスピーカー

これは圧倒的なメリットでしょう。

動画、音楽を楽しむにあたって、ステレオスピーカーかどうかは大きな違いです。

miniで動画視聴を楽しむつもりなら、第6世代じゃないとむしろ厳しいと思います。


②第2世代Apple Pencil

メモをとったり、絵を描いたりする場合は第6世代がいいでしょう。

やっぱり最新版のPencilの方が使いやすいです。


この2点を必要としないのなら、iPad miniは第5世代で事足りるはずです。


iPad mini6はたしかに進化していました。あらゆる部分が刷新されたいいタブレットです。

この性能で、このサイズ感。AndroidにもWindowsにも対抗馬はそんなにないはずです。

だからこそ、iPad mini6の最大の敵は第5世代でしょう。

そしてその2つを比較したときに至る結論が「進化が中途半端」ということなんです。


進化はしたけど、それが利便性に繋がってないんです。

惜しい端末でした。



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