【プロセカ】救いようのない愚者【感想】

プロセカのイベント「ボクのあしあと、キミのゆくさき」を読み、もういろいろな感情がこみ上げすぎて、自分の中で留めておくことが不可能なので、吐き出してしまう。

※各イベント(特にニーゴの箱イベント)のネタバレを含みます。


「シークレット・ディスタンス」から始まり「お悩み聞かせて!わくわくピクニック」「カーネーション・リコレクション」「夏祭り、鳴り響く音は」と続いていた瑞希イベントの一端の完結編を読んだ感想になります。

推しキャラにこんなに苛立ったのは生まれて初めてでした。


どうして苛立ったかというと、結局彼女は自分から救われようとしなかったから。

救われようとしない人は、救われないし、救いようがない。

手を伸ばさなかった人の手は掴めない。


ストーリーとしては面白かった。シナリオ担当の人、天才的すぎると思った。

でも瑞希のことは見損なった。


自分を認めてもらえないかもしれない恐怖。

彼女が抱えている問題は(たぶん)極めてナイーブで、センシティブで、扱いづらい。

それを誰より当人がわかっているから、消極的になるのはわかる。


でも、瑞希はずっと他のユニットメンバーを見てきたのに、どうして? という想いが拭えない。


『自分が自分であること』を否定され続け、消えそうになったまふゆ。

好きなことに打ち込んで、結果として父を追い詰め、呪われた奏。

誰も認めてくれない中、必死で抗う絵名。


まふゆは自分であることを許されなくて、自分をなくしてしまい、それでは駄目だとOWNになった。

あれは暴走だったけど、それだけ強く彼女は抗った。

その抵抗も無駄だとわかったら、手を差し伸べた奏に頼った。

今も何が自分にとっていいかわからない中、いろいろと試している。

彼女は自分であることに必死になっている。


奏はあのニーゴのメンバーの中で、抱えている闇が一番重い。

当人が自覚していないだけで、もう壊れるといって良い。じゃなきゃ、あんな四六時中音楽に打ち込むことなんかできない。

それでも呪いを受け止め『誰かを救い続ける』ということに躍起になっている。だからまふゆに手を差し伸べた。自分だって呪われて、壊れてるくせに。

自分の絶望的な状況に嘆くでも、抗うでもなく、受け入れて音楽を作り続けてる。いるかもわからない『誰か』のために。

覚悟が決まってる。


絵名は絵の才能がない。

親からこんな名前をつけられたのに、その親に才能で見放された。

ネットでも、ユニットメンバーからも絵を理解されないこともある。

それに打ちのめされ、絵を描くのをやめると塞ぎ込んだこともあった。

でも、彼女は奏に認められ、まふゆに「認められたいなら、認められるまでやればいい」という優しいような残酷なような心理を突きつけられ奮起した。

今も認められるため日々奮闘してる。


どうしてこの三人に囲まれて、全てから逃げてしまったんだろうな。

まふゆのように『自分』のために抵抗するわけでもなく、

奏のように自分の運命を認めてそれに向き合うわけでもなく、

絵名のように「認めさせてやる」と奮起もしなかった。


旧知の仲である類が気にかけているのに誤魔化し、

秘密を知りながらも優しく接してくれる杏に甘え、

手を差し伸べた絵名を騙した。


救いようがないよ、愚者め。


よりにもよって、誰よりも認められない辛さを知っている絵名を騙したことが、個人的には最高に頭にきて、えななんが不憫すぎて泣いた。


「ごめんね、絵名」って……許せるかぁっ!


とはいえ……瑞希の秘密に関しては、やはりちょっとやそっとのことではない解決しないほど重要で重大なんだろうということはわかってるので、引き続き推しながら見守っていく。

えななんが「待ってる」と覚悟した以上、えななんについていく。


瑞希については、やはりまだ姉の存在も気になる。

当人が「最後に話したのがいつかわからない」と言ったり、「仲がいい」と言ったり矛盾している存在。

彼女の問題にとってキーパーソンなんじゃないかって思ってる。


今回のイベントでニーゴは一区切りついた。


先に一区切りついていたレオニ、ワンダショは「next stage」だったのに、ニーゴは「shutdown」だったのは、なんともニーゴらしい演出で大好きでした。


次のニーゴイベントの主役は奏か絵名で、順番的にたぶん奏。

まふゆという特大の問題すらまだ解決の道筋が見えず、ここでもう一つ瑞希という問題も浮上した。

これでニーゴの柱であると当時に、メンバーの中で最も闇が深い奏に何かあるとユニットがどうかしてしまうんじゃないかと心配……。

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